スマートフォンというデバイス

ご存知の通り今やスマートフォンのシェアは急速に広がっています。
ある調査によると、携帯電話全体における2014年のスマホユーザーの割合は71.4%で、2011年上期の統計データより約21.9%も増加しています。

• ■サイトのスマートフォンへの最適化
• スマートフォンに搭載されているブラウザはPCサイトをそのまま閲覧することができます。
  しかしその場合、快適にサイトを閲覧できないばかりか、時には不快に感じることさえあります。
  これは、画面サイズ、回線速度、操作性などがPC環境とは異なることが原因です。それに加え、閲覧者が要求している情報内容とシチュエーションも考慮しなければいけませんので、コンテンツ内容の再構築なども必要となってきます。

• ■スマートフォンの操作性
• 現状のPCとスマートフォンデバイスでの操作性において一番異なる点は、「マウス操作」と「タッチパネル操作」が挙げられます。この操作感はwebサイト閲覧の際にも、大きく関係しています。
  通常PCサイトの場合、「ボタン」や「バナー」にマウスを乗せた時（マウスオーバー、ホバー）に、色を変えたり、変化を加えることが可能です。これに対してスマートフォンの場合、マウスでの操作ではなく「タップ」という操作になるためマウスオーバーという概念がありません。
  また、指やスタイラスペンでボタンをタップするので、ストレスなく操作ができるよう分かりやすいユーザビリティが必要です。

なぜ最適化の必要があるのか?

スマートフォンサイト最適化のためには、様々な点を考慮しなければなりません。

• ■回線速度
• PC環境においては、「光回線」という高速ネット接続がずいぶん多くなってきています。よほど動作が重くなるようなサイト創りをしていなければ、回線速度は気になりません。しかしスマホが使う回線環境はと言うと、PC環境程恵まれているとは言えません。

• ■操作性
• スマートフォンの一番の特徴と言えばタッチパネルになると思うのですが、その操作方法は時にユーザーを戸惑わせることもあります。 操作する時にはPCの「クリック」の代わりに、「タップ」でボタンを押すことになります。この「タップ」という操作は時に難しく、例えば押しにくい場面やテキストリンクに気付かない事もあります。従って、テキストリンクやボタンは解り易くするなどの工夫をして、閲覧者の操作性を向上させる必要があります。

• ■画面サイズ
• スマートフォンでwebサイトを閲覧する場合に最適化されていないサイトでは、拡大して閲覧しないと見えづらいはずです。これはスマートフォンのブラウザが、自動的にサイトのサイズをモニターのサイズに合わせて表示する機能を持ち合わせていて、ブラウザが縮小し表示しているからです。
  これは操作性にも関連することで、これによりサイトの閲覧の可能性を著しく低くする恐れがあるのは容易に想像できます。

新たな技術も選択肢に

webサイトを閲覧するデバイスは今後さらに広がっていくと思われます。
ipadに代表される「タブレット」や「テレビ」などさらに多くの画面サイズでwebサイトを閲覧するシチュエーションが増えることが予想されます。
この様々な画面サイズに合わせてそれぞれサイトを制作することは、更新の手間や費用のことを考えると、なかなか現実的には難しくなると思います。
そこで、デバイス幅に合わせてサイトの幅を可変させるようなデザイン及び構築するような技術が今後主流になっていくと言われています。この技術は「レスポンシブwebデザインサイト」と言い、これを使ったサイトは増えてきています。